委員長・基本方針

 

委員長

大塚 義則

 私たちは、地域に根差して活動する青年経済人として「輝く未来を創造する!」という高い志とともに、次の世代へ引き継ぐべく、「希望」という芽を植え続けなくてはなりません。

大東亜戦争における敗戦以降、その芽を育てる場であるはずの教育環境は、全体主義への過度の反省からの歪んだ歴史認識に基づいて、「自由」「権利」「平等」などを主張することだけに偏り、子どもの人格形成の上で最も重要な、本来教えるべき「個と公の調和」は置き去りにしてきました。

 また、同様に、戦後急速に進んだ核家族化、近年の少子化・高齢化は、社会教育の大切な場であるはずの地域コミュニティーの崩壊を加速させており、子ども達に「社会の中で生かされている自分」や「人と人とのつながり」を体得させる機会が、大幅に減少しています。

 一昨年の東日本大震災という突然の国難以後、大切な人を失った悲しみを乗り越えて、支え合いや思いやりの心に基づいて行動する身近な大人たちの背中から、被災地に暮らす子どもたちは、何を感じ、何を学んだのでしょうか。おそらく、子ども達が目にしたのは、古くから日本国民の精神に脈々と流れる「道徳心」や「和の精神」を尊び、人と人とのつながりを大切にして行動する日本人の気高い姿だったのではないかと推察します。そして、この学びこそが、今、次代を担う子どもたちに与えるべき教育における最重要課題であると考えます。

 当委員会では、堺市・高石市の人たちとともに、「感謝の気持ち」や「家族の絆」の大切さを実感して頂く事業を展開致します。また、その活動が、戦後教育の中で失われつつあった「日本人の道徳心」について、私たち自身も学習する貴重な機会になると確信しております。

 当委員会の事業をきっかけに、堺市・高石市の子ども達が、「正しく生きる力」を身に付け、今後の堺市・高石市の「明るい未来への懸け橋」へと大きく育つよう、また、私たち自身も成長できるよう、委員会メンバーとともに一丸となって、体験を通じた道徳教育の実践に一年間邁進してまいります。