2023年度 一般社団法人 堺高石青年会議所

2023年度理事長所信

第69代理事長 関口 宗親

はじめに


 近年の社会情勢の変化により、オンライン化の加速による対面での人と人の交流が減少し、交友関係が表面のみのものになってきており、今まであたりまえだったことがそうではない時代になってきております。また、1980 年から始まり、1998 年に大幅に変わった学習指導要領で義務教育を受けてきた私たちは、挑戦し続けることを恐れ達成しやすい選択をする傾向にあります。もっと夢を語り無謀な挑戦をし、新しいビジョンを見つけ出すきっかけとなる私たちでなければなりません。また、昨年行われた JCI ASPAC 堺高石大会を主管した LOM として、次世代に繋ぐ架け橋とならなければなりません。ASPAC 史上初となるハイブリッド開催となりましたが、3 年ぶりに現地での受け入れも行い 1 万人弱の参加者となる大会となり、この経験は確実にメンバーの成長につながりました。この経験をもとにメンバー一人ひとりが、地域や社会を能動的に率先して牽引するオピニオンリーダーになり、明るい豊かなまち堺市、高石市を実現します。

 

 

Take a Chance!!
~光り輝く未来のために~

 

 

人脈づくりのチャンス

 組織とは濃密に「人」が関わる集合体です。その「人」がいなければ組織は衰退してしまい、組織の意味をなしません。青年会議所はどんなときも逆境に立ち向かい、率先して明るい未来のために行動を起こし続けなければなりません。「拡大は JC 運動の根源」とある先輩に言われたことがあります。ただ闇雲にメンバーを入会させるのではなく、しっかりと入会者と向き合い、青年会議所の魅力を伝え続け共感してもらい、長きにわたり活動できる人財を入会に導くことが重要です。青年会議所運動の価値を伝え、能動的に率先して行動をするメンバーに一人でも多くが成長し、強固なる組織に発展することを目指します。また、拡大運動は入会させることがゴールではありません。入会したことによりメンバー間が強固なパートナーシップを構築できる組織であり続けます。

 

 

ビジネス発展のチャンス

 2018 年、日本青年会議所の定款に「ビジネスの機会」が明記されました。ビジネスの機会とは個々のビジネスの延長線上ではなく、新情報収集・人脈づくり・マネジメント能力の向上などに取り組むことだと考えます。青年会議所には多種多様な職種のメンバーが集うことで、これまでに知りえなかった多くの知識を得る機会があるとともに、青年会議所活動を通じて人脈づくりやマネジメント能力の向上を図ることができます。その経験をもとに社業・家業の価値を高めることによって、地域社会の多方面で活躍することのできるオピニオンリーダーを多数輩出することができ、LOM の価値を向上することにつながり、強固な絆で団結した組織であり続けます。

 

 

グローバルな交流を育むチャンス

 2022 年に開催した JCI ASPAC 堺高石大会はハイブリッド開催となったため、リアルでの国際経験を培えなかったのが現状です。ASPAC を開催したことによって根付いた国際意識を絶やさないためにも、継続して国際経験することが重要です。私たちのまちでは姉妹都市を結んでいるところがいくつかあります。また、姉妹 LOM として 2022 年にアメリカのJCI ホノルル、そして本年はインドネシアの JCI イーストジャワと締結する予定です。国際交流ができる機会が目の前に広がる今、私たちはその機会を活かし、自分たちのみならず市民に多様な価値観を広めることができます。島国である日本では国際交流の抵抗感は根強くありますが、新たな未来への挑戦を果敢におこない、国際色豊かな堺市・高石市を目指します。 

 

 

インターナショナルな視野をひろげるチャンス

 2018 年には「2025 年 大阪・関西万博」が決定し翌年には百舌鳥古市古墳群が大阪府初となる世界遺産に登録されました。当 LOM においても昨年の ASPAC 主管は、多くの訪日外国人を受け入れる態勢を整えるとともに、わがまちの魅力を国内外に大きくアピールする絶好の機会でしたが、新型コロナウイルスの出現により、インバウンドの波に乗れていないのが現状です。新型コロナウイルスの影響により一度は国境を断絶しましたが、再びインバウンドの波が押し寄せた際、いかに受け入れ態勢が出来ているかが重要となります。大阪・関西万博は、わがまちの持つ優れたポテンシャルをアピールする絶好の機会であり、恒久的な国際都市へと発展するために長きに渡り準備が必要です。私たちは恒久的に運動をすることで時代を越えて成長することのできる、いのち輝く未来溢れる堺市・高石市を目指します。 

 

 

地域活性化のチャンス

 私たちの活動エリアの堺市・高石市には、大小たくさんの人々が集う地域コミュニティが存在しています。しかし、近年では市民のニーズに合わせた利便性の高い、ワンストップサービスを中心とした大型商業施設の進出により地域コミュニティの過疎化が問題となっています。実際は、駅前や町の中心に位置する地域コミュニティが最も活性化されていてもおかしくありません。また、近年では行政や各団体との連携も薄くなっています。青年会議所は多方面との懸け橋ともなり、その時に求められる最善の活動をすべきだと考えています。地域や行政とタッグを組み、老若男女問わず多方面から人が集うまちづくりにむけ活性化事業を構築し、私たち自身も含め市民の皆様とこのまちの未来を考えていく機会を創出し、持続可能で誇れる堺市・高石市を創造します。 

 

 

次世代の選択肢をひろげるチャンス

 近年のなりたい職業ランキングではトップに YouTuber がランクインしており、その他にも IT 関係などに変化している傾向にあります。2020 年から始まった新型コロナウイルスによる、ソーシャルディスタンス生活が後押ししていることも考えられます。現在の職種は多種多様で、次世代の若者はその選択肢をいかに多く持つことができるかで将来が左右されます。その中でも国内 esports 市場は 2020 年の時点で 66.8 億円になり、2024 年には 180億円となり、今後はさらに esports 人口が急増すると予想されています。日本ではまだまだ認知度が低い職種ではありますが、次世代を担う子どもたちにとって希望溢れる社会であるために、esports の認知度向上と理解を深めることで、地域社会にインパクトを与えることのできる人財を育むとともに子供たちにとって希望溢れる堺市・高石市を創造します。

 

 

ブランディング力を高めるチャンス

 いくら良い事業をしていても、発信力が弱ければそれは自己満足でしかありません。近年では SNS 等での活発な広報活動により、誰も予想していない拡散力が発揮されることも数
多くあります。また、JC 運動を行う上で、組織の基本となる総会・理事会・委員会などが正確かつ円滑に行われていなければうまく機能しません。私たちを取り巻く環境は目まぐるしく変化しており、柔軟な対応に追われることも度々あります。過去現代を融合させた、柔軟かつ効果的な環境を整えた組織運営を行う必要があります。JC の内部を知り、楽しさを知り、難しさを知り、酸いも甘いも知ったからこそ対外に向けた広報に生かせます。一人でも多くの地域の方へ広く知ってもらい JC の認知度を上げ、ブランド力を高めることによって、わがまちになくてはならない組織であり続けます。 

 

 

メンバーと交流を深めるチャンス

 2020 年からの新型コロナウイルスの影響もあり、対面での交流や意見交換が少なくなってきています。円滑なコミュニケーションが不足すると生産性や効率が悪化し、JC 運動にも影響をもたらします。情報交換も SNS に頼ってしまい、無機質な文字だけのやりとりが、これらを加速させている原因のひとつだと考えます。新しい生活様式のなか、便利なものをうまく使いこなしながら、対面によるコミュニケーションを大事にすることにより、メンバー間でのコンセンサスが図れ、より良い関係性が構築できます。人と人が触れ合うからこそ、新しいアイディアや気づきが生まれることは大いに考えられます。相互を理解し、手を取り合い、同じ志を持つことによって、強固な絆で団結した組織であり続けます。 

 

 

新時代を創造するチャンス

 1955 年に堺青年会議所は設立され、2004 年に高石青年会議所と合併をして現在の堺高石青年会議所があります。数多くの諸先輩方がこの組織を運営されてきて、たくさんの変革が行われてきました。これまでも幾度となく時代に合わせた変革がおこなわれてきましたが、特にこの 2 年間は新型コロナウイルスの出現により、ありとあらゆる組織で運営方法が見直されました。その時代のニーズにあった運営方法をとりいれつつ、メリハリのある運営改革が必要です。ただ新しいものばかり取り入れることは成長とは言えません。私たちのすべきことは、目先の利便性だけではなく常に未来を見据え、不測の事態にも耐えうる強固な組織となるようブラッシュアップをすることです。生産性の向上を重点課題とし、新たなる時代への波に取り残されない持続可能な組織であり続けます。 

 

 

結びに

 

 世の中は日々成長し、目まぐるしく変化しています。いまだかつてないウイルス感染拡大による生活制限、無くならない紛争、地震や噴火などの自然災害、どうしてもネガティブな出来事に目がいきがちです。一方で、マラリアワクチンが世界で初めて推奨され、自動車の自動運転技術の発展、スポーツ界では日本人選手の躍進、コロナ禍での ASPAC 開催などポジティブな出来事もたくさんあります。それぞれの出来事には想いの詰まった夢があり、成功にいたるまで絶え間ない努力があります。本気で取り組み、実現に向け全力で駆け抜けるからこそ結果が生まれるのです。思うように進まないこともあるでしょう。大きな壁にぶつかることもあるでしょう。そのような時に志を同じうする者、相集い力を合わせ乗り越えていけるのが JC 運動の醍醐味だと私は思います。いかなるときでもチャンスは全員に平等にあります。そのチャンスをつかみ取るために必死にもがき、手を伸ばしてみましょう。そうすれば明るい未来が切り開け、地域に愛される JC となり、輝き続ける堺市・高石市を実現できると私は確信します。